境界線



家に帰り、ふと携帯を見ると。


!?

春樹から着信?


急いでかけ直してみる。


春樹から着信なんて珍しいから。


プルル

『おせぇ。』


「第一声目からそれ?
用無いなら切るけど。」


『なぁ、今1人で飲んでるんだけどお前も付き合えよ。』


「はぁ?こんな遅くから?」


『いーじゃん。明日休みだし。来いよ。』


自分勝手。


でも、

「いつものホテル?」


『ちげぇよ。俺の家。』


へ?いえ?

「な、なんで?

し、しかも私知らないし。」


春樹から自分の部屋に誘うってなんで?

おかしい。


『迎えにきてるから。早く降りてこいよ。』


ぎょ!?


急いでカーテンを開ける。