Hospital waste

「!」

アレックスはクリスの手を握る事なく、ハンディカムを構えた。

そのハンディカムで撮るのは、射殺された巨人の遺体と、周囲を警戒するSWAT隊員達の姿。

「これで臨場感のある記事が書ける…」

今にも殺されそうな状況にまで追い詰められておきながら。

クリスとシエラは顔を見合わせ、呆れたように溜息をつく。

これがマスコミ、これがジャーナリストというもの。

自らの危険を厭わず、スクープを求めて死地へと飛び込む馬鹿者ども。

人によっては蛇蝎のように忌み嫌い、最低の人種、下衆な職業と罵る者もいる。

だがこのジャーナリスト魂こそが、民衆に真実を知らせる。

彼らは全ての民の目であり耳であり、隠された真相を照らし出す光明なのだ。