Hospital waste

だが。

如何に優れた医療技術を持ち、如何に難病患者を救える神の手を持っていたとしても、その姿が異形ならばどうか。

神の手を持つ醜い化け物に、己が命を預けたいと考えるだろうか。

『神の手という機能美と、誰もが安心して身を預けられるという造形美…二つを併せ持ってこそ、真の神』

だからこそ、アンドレイは繰り返した。

より美しく、より高い技術を持つ事の出来る究極の肉体を作るべく。

何人も何人も狂気のメスで切り刻み、何人も何人も狂気の糸で縫合と結紮をした。

そしてアンドレイの手によって生み出された、現在の最高傑作が、目の前の巨人。

『勿論、まだ道半ばだ。研究は完成に至っておらず、私自身が身を委ねるにはお粗末な技術。こんな術式では、神たる私の肉体は預けられない。もっと実験を繰り返し、より安全でより美しい肉体に仕上げられる術式を確立しなければ』