Hospital waste

三つ首の犬の死骸もハンディカムに収め、アレックス達は下水道を尚も進む。

あの三つ首の犬は、この下水道からの脱走者を阻む、文字通り番犬だったのだろう。

そして番犬をこの下水道に置くという事は、ここが外界へ通じるルートだという何よりの証。

ここから外に出られるのは間違いない。

「頑張れ、もうすぐ外だ」

アレックスがシエラを励ます。

シエラは随分と息が上がっていた。

無理もない。

脱出し始めてから碌に休息もとっていない。

休む暇もなかったとはいえ、彼女には酷な事だったろう。

だが、それももうすぐ終わり。

ここを脱出すれば、悪夢のような逃避行も全て終わる。