Hospital waste

幾ら三つ首だろうと、やはり頭を三つとも撃ち抜かれれば致命傷なのか。

水飛沫を上げて下水の中に転がり、三つ首の犬は動きを止めた。

何とか仕留める事が出来たらしい。

深く、そして長く。

アレックスは安堵の息を吐いた。

「助かった、シエラ」

マガジンを抜いて残弾を確認しながら、アレックスが言う。

「射撃が上手いな」

「当然よ」

撃つ前の動揺ぶりはどこへやら。

シエラは当たり前のように言った。

「美人はどんなピンチでも死なないって決まってるのよ」

「そりゃあ頼もしい」

この危機的状況でも軽口を叩いていられる。

彼女の言い分も、あながち間違いではないのかもしれない。