こうやって病院に取材に来たり、田舎町に迷い込んだりして病院の狂気のメスにかかった者が、一体何人いるのか。

あのゴミ集積場のゴミの山。

あの中の幾つかが『廃棄処分』になった者としても、膨大な数の命が、神を冒涜する行為の犠牲になったに違いない。

それをアレックスはカメラに収めた。

この事実は、必ず明るみに出さなければならない。

こんなイカレた病院、必ず潰さなければならない。

患者や無関係の者を、外部とは接触できない空間に閉じ込め、いいように切り刻むなど、医療行為でも何でもない。

断罪されて然るべきなのだ。

こういう所業を白日の下に晒す為に、アレックスはジャーナリストを志したのだから。