Hospital waste

アレックスの護身具に関しては知っている。

彼が戦場カメラマンの経験もあり、下手な警察官よりずっと実戦慣れしている事も知っている。

職業柄、危険な地域に赴く事が多い為、銃やナイフの扱いには長けており、また肉体的にも優れている。

茶の短髪、無精髭、筋骨逞しい男。

それがアレックス=アトー。

そこまで熟知している上で。

「持っていけ」

男はアレックスにMARK23を持たせる。

「……」

茶の短髪をガシガシと掻き毟るアレックス。

取材の場に拳銃なんて、スマートじゃなくて好きではないのだが。

荷が嵩張るのは気に入らないが、折角の厚意という事で、アレックスは受け取る事にした。