Hospital waste

「だ、大丈夫?」

「ああ…」

駆け寄って来るシエラに、アレックスは受け答える。

「…殺してしまった」

「正当防衛よ、殺さなきゃ殺されてたわ」

後悔の念を滲ませるアレックスに、シエラは弁護した。

そう、殺されていた。

全く躊躇なく、アレックスに殴りかかって来た。

命を救うべき看護師が、殺す為に襲いかかって来た。

筋力だけでなく、精神にまで異常を来たしているようだった。

やはり薬物の影響か。

アレックスを襲うあの顔は、まるで殺人鬼のそれだった。