Hospital waste

「アレックス!」

思考を巡らせていたアレックスの耳に、シエラの声が届く。

廊下の曲がり角から、また看護師の男が現れた。

手にはやはりスタンロッド。

今度は一人だ。

「手早くノックアウトしちゃってよ、アレックス!」

彼ならば勝てると楽観しているのか、シエラは脅える様子さえ見せない。

そんな彼女の態度に溜息をつきつつ、アレックスは一気に距離を詰めて、看護師の腹にボディブロー! 

その瞬間、違和感を感じた。

まるでダンプカーの分厚いタイヤでも殴ったような感触。

人間の腹筋が、ここまで硬くなるものなのか? 

そんな異質な感じを抱いたアレックスの首を。

「!!」

看護師は片手で摑んで持ち上げ、鉄格子の付いた窓へと叩きつける!