Hospital waste

シエラからの情報も留意しておく。

そう考えた所で。

「!」

カチン、と。

ドアの施錠が開いた。

「よくそんな事知ってるわね。貴方何者なの?泥棒?」

シエラが胡乱な目をする。

「アレックス=アトー、ジャーナリストさ。時に違法スレスレの取材をする、な」

アレックスは立ち上がってドアノブに手をかけた。

「一緒に来るか?安全は保障しないが」

「あ、開いた以上は行くわよ」

やめた方がいいと言ったシエラも、慌てて脱出の準備をする。

準備といっても身一つ、必要なのは覚悟だけだが。

「よし」

アレックスは静かにドアを開いた。

「行くぞ」