Hospital waste

「外に出るの?」

「ああ」

開錠しながらアレックスは頷く。

大人しく入院患者をしてやる訳にはいかないし、この病院で行われているであろう非人道的行為の犠牲になってやるつもりもない。

早々にこの病室を脱出し、病院の真相を暴き、世間に公表する。

それがアレックスの仕事だ。

当面は部屋を出て、取り上げられたハンディカムを回収する。

拳銃やナイフは二の次。

ジャーナリストのアレックスにとって、最大の武器はハンディカムの方だった。

と。

「やめた方がいいわ」

アレックスの背後でシエラが言った。

この部屋を抜け出すには、施錠されているこのドアを開けなければならない。

なのにやめた方がいいとはどういう事か。

「ここには見張りがいるから」