Hospital waste

「く…ならば!」

アンドレイの足元、コンテナの鉄扉がゆっくりと開く。

「世界中が見ているのならば見ているで、やり方がある。お前達には見せしめになってもらう。私に逆らうとどうなるかという結果をな」

暗闇に包まれたコンテナ内。

その中から、ズルリ、ズルリと引き摺るような音が聞こえた。

出てきたのは、形容しがたい生き物。

いや、これを生き物と呼んでいいのかさえ分からない。

ブヨブヨとした赤黒い巨大な肉塊のあちこちから、人間の腕が伸びている。

男の腕、女の腕、子供の腕、老人の腕。

それら腕に混じって、カンディル型寄生生物達が寄生を上げながら、身を捩らせている。

肉塊の表面には、顔。

苦悶の表情を浮かべた、人間の顔。

男の顔、女の顔、子供の顔、老人の顔。

そんな肉塊が、蛇腹のように伸縮を繰り返しながら前進していた。

コンテナ内いっぱいの巨体を震わせながら。