ぐ、と。

先程までまくし立てていたメイソンが押し黙る。

「…俺はSEAL隊員としてのプライドがある」

「そして今は、ALU隊員としてのプライドだろう?」

ハンドルを握ったまま、ウルゲイルが笑みを浮かべた。

バツの悪そうな顔をするメイソン。

「見直したぞ、メイソン少尉」

「うるせぇっ!」

アレックスの言葉に、メイソンが怒鳴る。

「任務が終わったら、飯を奢らせてくれ。美味いステーキを喰わせてくれる店を知っている」

アレックスが言うと。

「テンダーロイン!300グラムだ!それ以下は受け付けん!」

メイソンは不貞腐れたように言った。