「おいおいおい!新聞屋!」

メイソンがアレックスのタクティカルベストの襟を摑んだ。

「痩せ我慢もいい加減にしとけよ?本職じゃないお前が、一部隊を全滅させる化け物に太刀打ちできる訳ないだろうが!」

確かに、少し銃の扱いを齧っただけの人間に倒せる相手ではないだろう。

だが。

「!」

アレックスはメイソンの手を振り払った。

「そうだ。俺は本職の兵士じゃない。だが本職のジャーナリストだ」

その視線は、生粋の兵士であるメイソンさえ怯ませる。

「お前は職業で兵士として戦っているのかもしれないが、俺は信念でジャーナリストとして戦っている。腐った悪党が見逃せない、そんな理由でだ」