「つまらん言い争いは止せ」

ウルゲイルが二人を窘めた。

「上からの指示だ。任務は続行。補充人員として、レンジャーの一部隊が増援に来てくれる」

「それなら、私達だけの任務って訳じゃあないんですね」

胸を撫で下ろすジョーダン。

「だとよ、よかったな、腰抜け」

わざとアレックスの肩に体当たりして、メイソンは歩いて行った。

「…気にしないで下さいね、アレックスさん」

ジョーダンがフォローする。

「ああ、大丈夫だ。気にしていない」

ハンディカムを持ち直して、アレックスもまた歩いて行った。