同じ遺体でも、生前事務職ばかりやっていた者と兵士をしていた者とでは、肉体の強靱さが違う。

『パーツ』として見た場合、兵士の遺体から取った方がいい『パーツ』が取れるという訳だ。

「遺族のもとに送り返される予定だった遺体を…罪悪感はないのか」

「罪悪感?何故?」

ウルゲイルの言葉に、アンドレイは首を傾げた。

「死して尚、貢献できる。兵士としてこれ以上の名誉はあるまい」

言っている間に、兵士達の肉体を繋ぎ合わせたその生体兵器は、ゆっくりとアレックス達に向き直る。

「そして君らも、生体兵器の実戦データ収集の為に、貢献できる。無論私は逃げるがね」