「アンドレイ=ホプキンス…確かにその医師はこちらに来ているのか」

「さっきも言った通り断定はできません。ですがその案件から察するに、奴の仕業である可能性はあります」

マクナイトの問いかけに答えるアレックス。

遺体にあれ程執着する者など、アレックスは他に知らない。

ましてや祖国に帰されようとしている、ようやく安らかな眠りについた兵士達の亡骸を奪い去る輩など、奴をおいて他にはいない。

「わかった」

マクナイトは頷く。

「まだ断定できない以上、マットやサンダース軍曹、グライムズら正規の兵士には話せない。こちらで人員を準備しよう」