「マクナイト少佐」

アレックスは声を潜める。

「まだ断定はできませんが…その一件、心当たりがあります」

「何?」

「俺も従軍取材と同時に、その事件を追ってこっちに来たようなものですから」

「…どういう事だ?」

他の兵士達の目もある。

マクナイトとアレックスは、別室に移動して話をする事にした。

そこでアレックスの口から語られる、フロリダの片田舎での奇怪な事件。

病院での医療廃棄物として処理される死体や肉体の部位を縫合し、新たな肉体として蘇らされた人体実験の犠牲者達。

そしてそんな非人道的な行為を行っておきながら反省の色すら見せず、自らを神と豪語する外科医の存在…。