そんなカメラレンズの向こうに。

「?」

険しい表情をするマクナイトの姿があった。

何かあったのだろうか。

アレックスは席を立って歩み寄る。

「マクナイト少佐?」

「アレックスか…」

マクナイトは渋い顔でアレックスを見た。

何かまずい事が起きているのは、一目瞭然だ。

「問題でも?」

「……」

重く口を閉ざすマクナイト。

軍属でもない、民間人のアレックスに話していいものかどうか。

「任務の妨げにならないよう、俺達ジャーナリストにも守秘義務があります。許可が下りない限り、記事にはしません」

アレックスは秘密の厳守を約束する。