Hospital waste

アレックスはジェフとグライムズに連れられて、サドゥーン地区の一角に移動していた。

今も尚、爆破テロの混乱残る現場。

その中で、マット=エヴァーズマンJr.二等軍曹に指示をする、ずんぐりした体型の兵士の姿が見えた。

「マクナイト少佐」

ジェフに呼ばれて振り向いた彼こそ、ダニエル=マクナイト少佐だ。

アメリカ陸軍第75レンジャー連隊所属。

現在も各国の精鋭部隊を選りすぐって組織された、タスクフォースの指揮官を務める。

ジェフが経緯を説明し、アレックスを彼に紹介する。

「従軍記者か」

厳しい眼差しでアレックスを見るマクナイト。

「こういう状況だ。身の安全は保証し切れん。イラクでは得体の知れん連中が、散発的にテロを繰り返しているからな」

「分かっています。それを取材する為の従軍ですから。身の危険も覚悟の上です。ご迷惑はおかけしません」

アレックスは、はっきりと言い切る。