Hospital waste

被害規模は現時点では不明。

他に分かっている事は、TNTを積載した車両による自爆テロという事だった。

やはり一刻も早く現場に行くしかない。

見上げると、立ち昇る黒煙が近かった。

だが橋が強くアーチしていて、黒煙を噴き上げる物が何かまでは見えない。

橋を渡らせてもらえないか、試しに頼んでみたが、ノーと即答された。

まぁ当然だろう、仕方がない。

呑気にビスケットなど齧っていたアレックスのせいだ。

こうしている間にも、規制線はどんどん伸びている。

ボヤボヤしていたら、河のこちら側に取り残されてしまう。

カメラとカメラバッグのストラップを肩から斜めにかけ直して、アレックスはまた駆け出した。

目指すは、もう一本北側に架かるシナック橋だ。