「盗み聞きなんて~」



「でも、佐々木くんが隣なんて羨ましい」



「え~じゃあ綾香変わってよぉ~」



「変われるもんなら変わりたいわよぉ~」



綾香は頬を膨らませて私を睨んでくる



睨まないでよぉ~
私だって好きで佐々木くんの隣の席に
なったわけじゃないんだから~



「佐々木ちゃんちょっと来て」



侑真でも綾香の声でもなかった。
後ろを向くと佐々木くんが立っていた。



「なんですか??」



「いいから、ちょっと来て」