「大丈夫?情緒不安定?」


驚きをあげた友達に更に追及される。

ちなみに中庭で食べているが、周りの聞こえる範囲には人が居ないので、叫んだのはセーフだと思いたい。


「情緒不安定じゃないけどさーー……」


と、口ごもる。そんな私に対し首を傾げる友人。


「じゃあ何?あ、あれか。前の席の……」

「違います!!!」


ズバリ言い当てられそうになり反射的に否定するが、これではそうですと言っているようなもの。

1週間に二、三回は彼の話を持ち出しているから彼女も察してしまっているだろうが、言われると恥ずかしさがあるのだ。


「あ、そ。違うんならいーけど」

「違うからいいのです」

「で?話すきっかけは探してるんでしょ?」

「……うん」


と、先ほど叫んでしまったことなので素直に頷く。

誰と言われないだけマシだと思えば、恥ずかしさは和らぐのでせっかくだし相談に乗ってもらおう。