え…王子が、あたしを見て笑った?


なんで?
怖いんですけど!


それでも、ドキッとする自分がいた。


『見 つ け た』


え?
見つけた?

見つけたって…どういうこと?


王子はそのまま、校舎に入っていった。

なんだったんだろう…?


「おい咲良、安達!

俺の話を聞いてないとはいい度胸だな~…?

2人とも、プレゼントとして追加でプリントをくれてやるわ!」

「いーらーなーいー!」

「うげぇ~…」


ほんと、最悪…。