久しぶりに見た陽人は、どこか大人っぽかった。 あの頃の幼稚でバカな陽人の顔じゃなかった。 パチンッ 「痛っ」 頬に衝撃が走った。 きっと、陽人に頬を打たれたんだ。 「お前、壊れてる」 そう言って、陽人は母親を抱きかかえて、部屋に入った。 私は腹が立った。 私は壊れてなんかない。 アンタのほうが、アンタらのほうが壊れてる。