電車に乗り込んだ。 何か月ぶりに乗る電車だろう? 「あれ?悠紀くんって電車怖いの?」 「ん、ああ…いやそんなことないよ?」 ガタガタ揺れる振動と音が、久々過ぎて少し驚いただけ。 そんな俺を実歩は笑って見ていた。 「ねえ悠紀くん」 「ん?」 「悠紀くんは彼女とか欲しくないの?」 どんなこと思ってこんなこと聞くんだろ? すっげえ変な奴… 「べっつにー…」 彼女が欲しい、というか 実歩が欲しい。 なんて言ったら引くだろうか。 年上の男に、いきなり言われたら。