「っ…こは、る…」 俺の目からは大粒の涙があふれて止まらなかった。 ひとりでどれだけのことを抱えていたのだろう。 何もない病室で過ごした長い月日は、小春にとって苦痛だったのだろう。 なぜもっと早くに気付いてあげられなかったんだ。 小春の異変には気が付いていたはずなのに…