お母さんに軽く会釈をして、涙を流す雪菜とそれを支える秋也のもとへ向かう。 「秋也、雪菜」 呼びかけると二人は悲しげ目をしていた。それもそうだ。 小春の最後に二人はいなかった。雪菜が言ってたんだ。 『小春の最後を看取りたい』と。