「こは…る…?」 チラリと視線をこちらに向けた小春は痩せこけていて、本当に病気なんだと改めて実感してしまう。 「ヒューッ… ヒューッ…」 酸素マスクの中で苦しそうに息をする小春。 胸に何かが押し上げるような気持ちになった。 …俺が泣いてどうすんだっ! そう自分に言い聞かせ、小春の手を握る。