小春の目は覚ますことを知らないように開かず、三か月の月日が経とうとしていた。 「失礼します」 ノックをして入ってきたのは、海斗だった。 「…海斗君、いつもありがとうね」 病室にいた小春の母はだいぶ痩せこけていた。 「いえ…小春の容態はどうですか?」 海斗の質問に小春の母は首を横に振るだけだった。