「小春っ!小春! しゅっ秋也!ナースコール押してっ!」 「っおう!」 苦しくて、涙が出た。 皆にあえて嬉しいのに、笑顔が作れない。 動揺している目をする海斗と目が合った。 「かぃ…と…」 必死に手を伸ばす。 重たい腕はかすかに海斗には届かず、私の記憶はそこで途絶えた。