「ごめんねっ…!」 分かりやすい作り笑いだったかな。 鞄をもって私はお母さんに電話を掛けながら昇降口へ向かった。 30分もしないうちにお母さんが来て、いつものように言うんだ。 「頑張ったね」 ぷつん、と私の中の何かが切れた音がして、 私はお母さんの腕の中で泣き崩れた。 どうしたらいいのかわからず、ひたすらに泣いた。