私は軽く手を振って屋上を後にした。 教室においてあった鞄を取りに教室に行くと、みんな私を見ていた。 「…」 30人近くいる教室なのに、誰もいないかのようにしん、と静まり返っている。 それはきっと私達のことなんだろうな、なんて考えながら自分の席に向かう。 「…小春ちゃん」 瞳ちゃん。 「小春…?」 紗緒ちゃん。