止まらない。止まらないの。 ボロボロと流れていくそれは床に小さくシミを作る。 ハンカチとか持っていればよかった、なんて妙に冷静で。 「何でもない」 「何でもなくないじゃん!ねぇ小春。話してよ」 言っちゃだめだ。言っちゃダメ。分かってる。 傷つくのは私だけで十分…そう思ってたのに雪菜たちのほうがよっぽど傷ついた顔をしていた。