カラッ… 静かに病室のドアが開いた。 「お母さっ…」 お母さん、どうだった?と聞こうとした私の言葉はお母さんの表情を見て消えていった。 お母さんは泣いていなかった。 無論、お父さんも。 でも、二人とも笑っていなかった。