「頑張ってね雪菜!」 両手にぐっと力を入れてファイティングポーズ。 それから、他愛のない会話をして私たちは家に帰った。 「ただいま~」 「こっ小春!」 玄関にお父さんがいて、新聞片手に少し震えながら私に話しかけてきた。