「お家に電話入れておいたから」 と先生に言われ、やっと登校できたというのに私はまた病院に行くことになった。 「はぁい」 荷物は海斗が持ってくれて、私はまだ少しふらつく足で車に向かった。 「海斗くん、だったかな。 ありがとうね」 「いえ、当然のことですから」 車の後ろの席に座り、海斗とお母さんのやり取りを聞く。