とっくにお昼の時間は終わったのか、周りには誰もいない。 私たちが今いるのは教室から少し離れている空き教室前の廊下。 こんなところ、通る人なんてそうそういない。 「俺さ、最近おかしいんだ」 私に聞こえるか聞こえないかくらいの声で海斗は話し始めた。