手紙は時を駆け抜けて



涙がわっと溢れてくる。

頬が焦げそうなくらい熱くなる。

想いを伝えるって、こんなに素敵なことだったんだ……。

視界は涙で魔法にでもかかったようにキラキラと煌めいて、私はニッコリと目を細めた。

こっくりと深い夜空を切り裂いていく、まっ白に光る紙飛行機の切っ先。

高い空まで、どこまでもどこまでも飛んでいく。

ずっとポケットに眠らせていたとは思えないくらい軽やかに、そして潔く一直線を描くように。

本当に空まで届きそうだ。

もしかしたら、樹のそばでお星さまにだってなれちゃうかもしれない。

私は涙をぽたぽたと流しながら、声をあげて微笑む。

樹はちゃんと、聞いていてくれたかな?

私の遅すぎる告白を。

本当は願いをあげればキリがないんだ。