手紙は時を駆け抜けて



「ケリつけるって言ったの、明日香だろ。お前がずっとこれ持ってたの、俺ら前から知ってるよ」

私は言葉を失って、呆然と立ち尽くす。

そんな私の前で、最高に鬱陶しく康太がウィンクして言い放った。

「次は、お前の番だ、明日香」

あんな康太、寒気がするだけなのに、私は視界が滲みかけて奥歯を噛み締めていた。

ケリをつける。

そうだ、私はそう言った。

ふたりは想いを打ち明けてくれた。

私は徐に自分の胸へ手のひらをかざす。

なら、これから私のすべきことは……?

その時ふらりと、私の前に少女が現れた。

青い光のベールに包まれた長い乱れ髪。

頬には、光で浮かび上がる涙の筋。