「はぁ……」

俺は、読んでいた小説から視線をあげ、部屋の窓からそとを見た。

窓の外からは、近くの公園で元気に走り回る幼い子供の様子が見えた。

「はぁ……何で俺はこんなところで本を読んでるんだ……」

今日何度目か分からない溜め息をつき、俺は少し前のことを思い出した。