マシェリ

「アイスティーでいい?」

「うん、ありがと♪」


部屋着に着替えて、グラスにアイスティーを入れて持ってきた咲。


そんなことより本題だ。


「どうして病院?熱でもあるの?」

「ん~ちょっとね、最近微熱続いたり、体の様子がおかしくて、俺は全然平気なんだけど、親がね」


そう、咲のお母さんは看護師だ。

色んな患者を診てきてるからこそ、無理はない。


「で、大丈夫だったの?」

「おう!全然へーきだって、疲れだよ、疲れ。そんなことより女バス今週の日曜試合だろ?」

「うん、そんなことより、男バスも今週、先生が練習試合組んだって!」

「えっ?マジ??」


一瞬で咲の顔つきが変わる。


やっぱりバスケが全てなんだなと思ってしまう。


「相手は何処とだろ……?」

「なんかね、南中だってよ?咲が燃えるとこだね」

「よ~し、こんなことしてらんねぇ、後3日だろ?練習行かなきゃ」


いきなり、部屋を飛び出したかと思えば、練習着に着替えて、ちゃっかりボールまで持っている。


ん……あたし、心配して咲のお見舞いに来たような……


「ほら、ナツキも日曜が試合だろ?行くぞ!!」

「え?あたし部活してきたんだけど……」

「そんなこと言ってっからシュート外すんだよ、しかも肝心なとこで」

「あ、はい……」


咲には負ける。

でも、そんな咲があたしは好きなんだ。


「よし!行こう」荷物も抱えると、2人して玄関を飛び出した。