マシェリ



「あれ?なんでそんな恰好してるの?」


部活が終わり、コンビニで咲の大好きなジュースやらお菓子を買いぶらさげて咲への家へと来たあたし。


チャイムを鳴らせば、咲がまるで何処からか帰ってきたような恰好であたしを出迎えた。

 
「あ、ちょっと病院行ってきた」

「えー聞いてない!!そんな重症なの?」


大きな声で玄関で叫べば、咲にしーっと、指を口元に立てられて「ごめん」と小さく返した。


「上がっていけば?親、仕事行ったし」

「うん」

「おじゃまします」と小さく言うと、咲の後ろを着いて行く。


怪我したって病院すら行かない咲が、調子悪くて病院?


どうも不思議でしょうがない。


「先に部屋行ってて!着替えてくるわ」


「うん」


先に咲の部屋へと入れば、しっかり整理整頓されていて、ほのかに咲の香りもして心地よくなる。


何度か咲の部屋には入ったことがあるけど、いつだってこの綺麗さは変わらない。



ベッドの上にはバスケの雑誌がたくさん置いてあって、こんな時にまでやっぱりバスケなのだなと少し笑ってしまった。