マシェリ

「やっぱり元気ないね」

「えっ?」

「ほら、部活中だよ?切り替えて!!工藤がいたら怒ってるよ」

「だよね」


やっぱり、いつだってあたしの元気の源は咲なのであろう。

唯一楽しみにしてる部活も、咲がいないとつまらない。


「帰りに行ってみれば?」


「そうするつもり……」


まひろに肩をポン!!と叩かれると、一瞬で目が覚めた。


「いった~い、手加減してよぉ~!!」

「してるわ、そんなヤワじゃないでしょ!!」


ケラケラ笑うまひろを見て、やっぱろ天真爛漫だなと思ってしまう瞬間だ。


「よ~し!!集まれ~!!今日は工藤が休みだから、俺が全てメニューを決めるぞ!!」


体育館の中に入ってきた磯貝先生がそう大きな声で言い放つと、工藤という言葉に敏感に反応してしまう。


「そして、今週は練習試合を組んだから、いつもに増して気合いを入れて練習に取り組め!!」

「「はい!!」」


男子の声が体育館中に響き渡る……


「練習試合だってっ♪咲に知らせなきゃ!!」

「工藤張り切るね!!」


そんな会話をしながら、その日、咲のいない男子たちは少しだけ、活気がないように思えた。