確かに蒼は変わっていた。



見上げるほどに高くなった背も、

大きな体も、

それに負けないくらいの自信や余裕を感じさせる、落ち着いた性格も。

ぜんぶ、昔の蒼にはなかったものだ…。



でも、そう感じるたびに、

私の胸はじりじりとわだかまりを覚える。



くやしい…って。





落ち着け、蓮。


ふぅうと大きく深呼吸して、自分に言い聞かせた。



落ち着くのよ、蓮。

どんなに外見が変わったって、することが大胆になったからって、蒼は蒼よ。



『幼なじみ』に、変わりないんだから。