と明姫奈がお得意の小悪魔Eyeを私に向けた。



明姫奈ちゃん、なぁにその目…。

私に蒼の家政婦さんやれってかーぁ?



「ずりーぞ蒼!蓮さんに料理作ってもらったら俺にも食わせろよ」



意気込む岳緒くんに、蒼は「別に期待してねぇよ」って態でふっと鼻笑った。


「ばっか、蓮は作らねーって。ケチだから。

それよりほら、飯食う時間なくなるから戻るぞ、岳緒」



あっさり過ぎる反応だけ残して、蒼はスタスタと階段を上って行ってしまった。



ちょ…誰がケチよ…!



と、突っ込む暇もない。



…なによ。



せっかく、

『たまには作ってやってもいいかなー』

って思ってたのに!





蒼ってば、かわいくないっ!