「そ、蒼(そう)っ!?」 「ほらこっち、ノーマークだぞ」 「…くぅー、いいところにぃい!!」 「たのむ!」とたかーく放り上げられ、パンは、 パシっ! と長い腕につかみ取られた。 そして、人混みを横切ってスタスタとレジのおばさんへ持って行かれ、 「はーい、百二十円ねー。いっつもご苦労さん」 すんなりゲット。