「あんたその調子でほんとに数日ももつわけ?」
「もたねぇ」
まぁ、
無理もないかもね。
蒼のお母さんって料理上手だし。
美味しい料理をお腹いっぱい味わっていたところに急にコンビニ生活じゃ、育ち盛りには大打撃かもしれない。
おっきな背を丸めて突っ伏してる姿は、まるでお預け食らった犬みたい…。
なんだか、
憐れになってきたな。
「…今夜、夜ご飯食べにくる…?」
ぴく、と背中が揺れた。
「…マジで?」
もそり、と向けてきた目は、キラっキラしてる。
漫画だったらピョコって犬耳が立っていそうな喜び方。
噴きそうになりながら、私はうなづいた。



