学校にいる時はただの幼なじみのままだけど、

私と蒼は今日から恋人同士…。



蒼は、学校で私にべたべたできない分、早く家に帰ってふたりっきりになりたがった。



けど。



『次期部長が二日も練習休むとはいい度胸だねぇ…!?』

と笑顔をひきつらせた岳緒くんに引っ張られて、泣く泣く部活に行ってしまった。





なので、ひとり家に帰った私は、ご飯を作って蒼の帰りを待ってるんだけど…





落ち着かない…。





だって、今夜は付き合って最初の夜なんだもん…。



落ちつけ、私。



なに意識してるの。

そっちの方が、バカみたいじゃない。

落着け…!



って言い聞かせても、

私の胸は緊張でドキドキしっぱなしで、料理を作ってても些細なことでドジをしまくっていた。