それから私もさっと身支度を済ませると、朝ご飯とお弁当つくりに取り掛かった。



蒼のおっきな青色のお弁当箱と、さっき家から取ってきた、私の小さな桃色のお弁当箱。



並べると…『もしかして、新婚さんのお弁当作りもこんな感じ?』って感じがしてこそばゆい。





それにしても、蒼のお弁当箱、本当に大きくて…おかずなにいれたらいいかなぁ?



蒼のおかあさん、毎日こんな大変な思いしてお弁当作ってあげてるんだな。



玉子焼きをとんとん作りながら献立を考えていると、





そ…





と背後に雰囲気を感じた。



「へぇ、美味そう」





ドキッ…





び、びっくりした…。

蒼が私の肩の上からフライパンを見下ろしていた。